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京鹿子叢書断章
俳句雑誌『京鹿子』は1920(大正9)年に京大三高俳句会の機関誌として発行され、1932(昭和7)年から鈴鹿野風呂の主宰誌となり、日野草城、山口誓子、五十嵐播水等多くの俊英を世に送り出した。その初期に発行された「京鹿子叢書」50編をレビューし、句集や著作に込められた意義を紐解く。
はじめに 豊田 都峰
一 序文の序文―「野風呂序文集」―
二 京鹿子とその叢書―概説風に―
三 華麗なる創生期―「京鹿子第一句集」―
四 作家論序説―「野風呂句集」―
五 俳壇の青春―二冊の「草城句集」より―
六 俳壇との交流―「南風」と「より江句文集」―
七 地道な努力の結集―「播水句集」―
八 同人誌としての京鹿子―「京鹿子第二・第三・第四句集」―(その1)
九 京鹿子の第二期黄金時代―「京鹿子第二・第三・第四句集」―(その2)
十 結社を支えた二本の柱―「丹鶴集」と「小鳥網」―
十一 若き旅への叫び―「浜木綿」から「海豹島」へ―
十二 野風呂門下の人々―「京鹿子第五句集」―
十三 野風呂俳句の本拠地―三冊の「嵯峨野集」―
十四 短冊をめぐって―「節分集」・「柿」(句文集)・その他―
十五 第二の論陣 鑑賞蛇足―句集「海光」・「俳句の手びき」―句集「連翹」
十六 鴛鴦句集の周辺 「二人静」 と「笹栗」
十七 叢書の復刊期をめぐって―「春灯」・「旅装」・その他―
十八 主宰の処女句集―「新雪」―
十九 謝恩と執念―「百句百幅一万句集」―
二十 戦争文学としての俳句 「長江」 と「雲」
二一 大吟旅に開く詩心―「霧湖」北海道吟旅句集―
二二 句会の消長と意義―句集「竜胆」、その他―
二三 象徴主義への先鋒―句集「獣神」とその世界―
二四 戦後派作家の系譜⑴―「雪渓の昼」から「母の声」へ―
二五 戦後の作家群像⑵―「青嶺 第一句集」―
二六 二代の青春―「旅衣」「神祗」「聚景閣漫筆」その他―
二七 法恩の句集―「返り花」「法暖抄」「観世音」―
二八 先師・戦後の足跡―「さすらひ」「鮎千句」「俳諧日誌巻一、巻二」―
二九 復刊以後の神麓集―「蜑」と「大二句集」―
完 若干の補足
あとがき 髙木 晶子
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