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広葉樹資源の管理と活用
- 鳥取大学広葉樹研究刊行会 編/古川郁夫・日置佳之・山本福壽 監修
- A5判/242頁
- 書棚:森林科学・専門
*ハードカバーの「特装版」(定価5,000円)もあります。
| 刊行:2011年2月15日 定価 3,080(本体2,800円+税)円/381g ISBN9784860992583(486099258X)/C3061 |
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刊行:2017年1月30日 ※eStoreで販売
3,080(本体2,800+税)円
ISBN9784860999698/C3861 |
地球温暖化問題が顕在化した今日、森林のもつ公益的機能への期待は年々大きくなっている。本書は、鳥取大広葉樹研究会の研究成果を中心に、地域から地球レベルで環境・資源問題を考察し、適切な森林の保全・管理・活用について論述。
はじめに (古川郁夫)
1 章 ナラ林構成種の生態と生理(山中典和)
1.1 東アジアに生育するナラ類
1.2 ナラ類の生理生態的特徴
1.3 中国乾燥地域のナラ林の生態と生態系の修復
2 章 過湿環境に生育する広葉樹の耐性・適応性(岩永史子・山本福壽)
2.1 はじめに
2.2 過湿環境における広葉樹の成長
2.3 樹幹の形態変化と光合成活性
2.4 形態変化の季節的な差異
2.5 幹の形態変化と植物ホルモン
3 章 中国地方の多雪地におけるスギ不成績造林地の天然林化
―ブナ林復元か林業継続かの判定と目標林相の設定― (日置佳之・菅井理恵)
3.1 はじめに
3.2 東中国山地緑の回廊と事例研究地の概要
3.3 林分調査の方法
3.4 スギ人工林のブナ自然林への復元状況、復元可能性及び林業的価値の評価
3.5 総合評価とスギ人工林の取り扱い方針
3.6 まとめ
4 章 広葉樹林生態系における菌根共生(岩瀬剛二)
4.1 はじめに
4.2 菌根とは
4.3 菌根共生の機能
4.4 広葉樹林の菌根共生
4.5 菌従属栄養植物の菌根共生
4.6 おわりに
5 章 広葉樹二次林の再生と里山管理 (佐野淳之)
5.1 広葉樹林の分布と変遷
5.2 攪乱と二次林の再生過程
5.3 放置された里山の推移
5.4 里山の生態系管理
6 章 古代山陰地方の木器文化 (古川郁夫)
6.1 はじめに
6.2 焼失住居跡から出土した炭化建築部材の樹種と用途
6.3 低湿地遺跡から出土した湿潤木器類の樹種と用途
6.4 古代山陰地方の木器文化を特徴づける樹種
6.5 おわりに
7 章 広葉樹の材質成長 (土屋竜太・古川郁夫)
7.1 はじめに
7.2 未成熟材
7.3 広葉樹材の構成要素
7.4 代表的な材質指標
7.5 樹幹の成長段階
7.6 木部細胞の髄から外側に向かってのサイズ変動
7.7 木部細胞のサイズ・分布数の変動と樹幹の肥大成長の成長段階との関連
7.8 未成熟材が形成される時期と肥大成長段階との関連性
7.9 おわりに
8 章 広葉樹林流域における降雨流出と流路内の流れ (芳賀弘和)
8.1 はじめに
8.2 試験流域の概況
8.3 林 内 雨
8.4 降雨-流出応答
8.5 流路内の地形と地下水位変化
8.6 水資源・水環境を考慮した森林管理に向けて
9 章 山腹崩壊の実態とその予測―素因と誘因の特徴から―(小山 敢・多田泰之)
9.1 林地の利用と災害の実態
9.2 近年の土砂災害
9.3 山腹崩壊発生の素因となる土層構造
9.4 山腹崩壊の誘因の特徴と崩壊場所の予測
9.5 おわりに
10 章 林業用モノレールによる広葉樹材の集材 (市原恒一)
10.1 はじめに
10.2 林業用モノレール(林業用単軌条運搬機)による伐倒木の集材
10.3 林業用モノレールの概要
10.4 動力回生機構を装備したモノレール
10.5 試作モノレールの走行試験
10.6 試験走行により明らかになった改善点
10.7 おわりに
11 章 高分解能衛星画像と航空機 LiDAR を用いた森林情報の抽出
―鳥取大学教育研究林「蒜山の森」を事例として― (長澤良太・大木場 紫)
11.1 はじめに
11.2 調査対象地域および解析方法
11.3 高分解能衛星を用いた樹種情報の抽出
11.4 航空機 LiDAR データを用いた樹高情報の抽出
11.5 航空機 LiDAR データを用いた樹冠疎密度情報の抽出
11.6 サイバーフォレストの構築
資料「広葉樹研究」掲載論文抄録 (佐野淳之)
索引・用語解説
あとがき (佐野淳之)
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