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もくざいと環境
エコマテリアルへの紹待
大量生産 ・ 大量消費のライフスタイルが地球環境にもたらした影響は深刻である。環境材料である木材は、「地球環境と人間生活が調和する未来」を考えるとき、 重要なキーであるといえる。 毎秋開講の京都大学公開講座をテキストにした。
第一章 自然界における炭素の循環と木材・・・(桑原正章)
1 林産資源の特徴
2 地球上での炭素循環の大きな流れ
3 炭素の循環における生物の役割
4 木材は微生物によって分解される
5 木材の再利用を促す
第二章 樹木はCO2の固定装置・・・(馬場啓一)
1 CO2による温室効果とはどういうことか
2 光合成によるCO2固定
3 固定されたCO2はどこへ行くのか
4 木材は光合成産物のかたまり
5 細胞壁を構成する分子
6 木材ができるようす
7 なぜ木材は細胞壁だけで出来ているのか
8 樹木の蓄えているCO2の量
第三章 木が作られる仕組み・・・(高部圭司)
1 木材って何?
2 木が伸びる仕組み
3 幹が太る仕組み
4 細胞壁ができる仕組み
5 細胞壁成分が合成される仕組み
第四章 木材のエコマテリアル性を科学的に探る・・・(中坪文明)
1 木材の細胞壁成分と抽出成分
2 親水性と疎水性を持つ液晶分子ー水と油を結合させる
3 伝統工芸にみる親水性と疎水性ー漆(うるし)
4 木材の疎水化と炭化
第五章 環境複合材料としての木材・・・(坂 志朗)
1 天然の複合材料「木材」
2 木材のエコマテリアル性
3 環境に優しいスーパーウッドを求めて
第六章 スーパーウッド・・・(則元 京)
1 木材の利用
2 スーパーウッド
第七章 木の自然循環系とシロアリ・・・(吉村 剛)
1 昆虫は多様性のチャンピオン
2 昆虫と植物の相互関係
3 生食連鎖と腐食連鎖
4 木の自然循環系
5 セルロースを食べる生物
6 シロアリによるセルロースの分解
7 シロアリによる木材の分解
8 木材の分解をめぐる原生動物間の相互作用
9 シロアリから地球共生系を考える
第八章 木くずを資源に変える・・・(川井秀一)
1 ゴミ・廃棄物とリサイクル
2 木質廃棄物の再資源化
3 解体材の再資源化
第九章 木材のリサイクルシステム化・・・(澤田 豊)
1 リサイクルの重要性
2 木くずのリサイクル
3 紙のリサイクルと利用
4 木材以外のリサイクル
5 リサイクルシステムを機能させるには?
6 能動的なリサイクルへ
コラム
地球温暖化と温室効果ガス
光合成のメカニズム
木炭と環境
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