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白洲正子と歩く琵琶湖 江南編カミと仏が融けあう処
内容紹介随筆家 白洲正子は近江を愛し紀行文の多くに題材としてとりあげた。本書では近江の文化遺産を “白洲正子の視線” からたどる。江南編では、湖西・湖南・湖東地方を対象に、自然に宿るカミの姿と、カミと仏が融合する聖地を巡る。『江北編』2019年4月刊行。
書評・紹介記事主要目次序章 カミと仏の出会う処 近江
第一章 自然に宿る近江のカミ 一 太郎坊宮とこれを取り巻く山のカミ……岩に宿る母性 二 船岡山から岩戸山十三仏……大きな祀りと小さな祀り 三 奥島山……湖(うみ)を見護る磐のカミ 四 三上山……山を祀る 五 飯道山……カミが神となる時 六 油日神社……降臨し祝福をもたらす神 七 日吉大社……女神と御生れ 第二章 カミと仏の融け合う処 一 比叡山と最澄……比叡に招かれた湖のカミ 二 葛川明王院と回峰行……祈りに感応するカミ 三 伊崎寺……生身の不動明王の祈り 四 岩間寺……霊木から顕現したカミ 五 石山寺……磐に宿るカミを祀る寺 六 三井寺……地の水を祀る寺 七 長命寺……自然物に宿る観音様 八 観音正寺……里に招かれた磐のカミ 九 石馬寺……山頂のカミ、山腹のカミ 十 桑實寺……磐に降り立つ琵琶湖のカミ 十一 西明寺……池から湧出した仏の寺 十二 龍王寺……水神と人の交わり 第三章 近江に宿る石の文化 一 寂光寺磨崖仏……磐に顕現した仏たち 二 富川磨崖仏……不動明王は何処に? 三 金勝と狛坂磨崖仏……水のカミが宿る山と磐 四 岩根山の摩崖仏……水源を護る磐の仏 五 志賀の大仏(おぼとけ)……街道を護る磐の仏 六 鵜川四十八躰仏と慈眼堂……変る形、変らざるカミ 七 廃少菩提寺石多宝塔……カミに戻る石たち 八 石塔寺石造三重塔……風土に融け込む異国 九 関寺の牛塔……柔らかく暖かい石の造形 執筆者紹介大沼 芳幸 (おおぬま よしゆき) 略 歴 1954年山形県新庄市生まれ。1982年私立佛教大学博士後期課程中退。1983年滋賀県教育委員会文化財専門職員採用、2011年滋賀県立安土城考古博物館副館長を経て、2015年より公益財団法人滋賀県文化財保護協会普及専門員。
専門分野2016年「琵琶湖八珍の取り組み」に対して博物館活動奨励賞受賞。 琵琶湖をめぐる文化史を考古・歴史・美術・民俗・漁業・環境など幅広い視点から研究し、成果の普及活動を行っている。
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