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離島研究 III
2009年度地理空間学会学術賞受賞!
| 刊行:2007年12月 定価 3,850(本体3,500円+税)円/714g ISBN9784860992323(4860992326)/C0025 |
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刊行:2015年11月 ※eStoreで販売
3,080(本体2,800+税)円
ISBN9784860999278/C0825 |
離島の研究に新風を吹き込む論文集「離島研究」第3集。島は超歴史的に停滞している地域ではなく、海運の時代には多くの島は先進地域であった。多様性をもつ現代の島々の姿を地理学的アプローチにより明らかにする。現代島嶼論の方向を示す。
新地理,第56刊 第1号 2008 西岡尚也先生による書評が掲載されました。
はじめに
I 島嶼への進出と移動と結びつき
1章 明治期における尖閣諸島への日本人の進出と古賀辰四郎(平岡昭利/下関市立大学)
I はじめに
II 尖閣諸島の調査と日本人の進出
III 古賀辰四郎の尖閣諸島への進出過程
IV 尖閣諸島の産業の変遷と集落
V おわりに
2章 五島列島における他国漁業者の漁業権獲得と定着(橋村 修/総合地球環境学研究所)
I はじめに
II 五島列島の漁業と漁業権の「加徳」
III 上五島における他国漁業者の動向
IV 福江島岐宿への西村家の定着と漁業権の獲得
V 18 世紀後半以降の漁業権の再編とその意味―まとめ―
3章 植民地期の朝鮮・済州島城山浦における日本人の活動(河原典史/立命館大学)
I はじめに
II 潜水器漁業と城山浦
III ヨード製造業と城山浦
IV 城山浦の人びと
V 朝鮮海峡のヨード製造業をめぐる移動
VI おわりに
4章 宮古島における人口還流と社会的ネットワーク(下里 潤/沖縄タイムス社)
I はじめに
II 還流者の移動歴と宮古出身者の社会的ネットワーク
III 人口還流要因としての社会的ネットワーク
IV おわりに
II 島嶼の産業とその新しい動向
5章 沖縄県の離島における特産品開発と流通(宮内久光/琉球大学)
I はじめに
II 沖縄県の離島における特産品製造事業者の事業形態
III 県レベルの卸売業者による離島特産品の開発・販売
IV 離島レベルの卸売業者による離島特産品の開発・販売
V おわりに―空間レベルの異なる卸売業者の相互依存関係―
6章 長崎県・対馬におけるインバウンド観光の展開と課題(助重雄久/富山国際大学)
I はじめに
II 対馬の概観
III 対馬発着国内航路・航空路線の変遷と日本人来島者の動向
IV 日韓交流の展開と韓国人旅行者の動向
V 韓国人旅行者の受け入れに向けた取り組みの現況と課題
VI おわりに―交流と対立の狭間で揺れ続ける対馬―
7章 長崎県・上五島におけるキリシタン・ツーリズムの展開
(松井圭介・小島大輔/筑波大学)
I はじめに
II 長崎におけるカトリック信仰
III 上五島における観光の動向
IV 上五島を訪れる人々―何を求めているのか
V 創造される聖地巡礼―観光資源化されるキリシタン
VI 「キリシタン」の価値とは何か―おわりに代えて
III 島嶼の集落・景観・社会
8章 沖縄県・多良間島の集落空間とその構成原理(中俣 均/法政大学)
I はじめに
II 多良間集落の概況
III 多良間集落の空間構成要素
IV 行政的組織の変遷と地縁集団
V ムラ祭祀とその会場
VI 集落空間の構成原理と方位観
9章 奄美大島における臨海集落の空間構成―大和村の事例―(中西僚太郎/千葉大学)
I はじめに
II 戸円集落の空間構成
III 名音集落の空間構成
IV 大金久集落の空間構成
V おわりに
10章 昭和初期の奄美大島における景観復元の試み―渋沢フィルムを用いて―
(須山 聡/駒澤大学)
I はじめに
II 渋沢フィルムと島
III 景観写真の史料化
IV 渋沢フィルムによる奄美大島の景観復元
V おわりに
11章 新潟県・粟島における特徴的な集落形態と産業構造(山田浩久/山形大学)
I はじめに
II 粟島の概観
III 自然的・歴史的風土を背景にした集落形態
IV 産業構造の転換と今後の方向性
V おわりに
12章 沖縄県・浜比嘉島の架橋化と島嶼社会の変容(前畑明美/法政大学)
I はじめに
II 浜比嘉島の概要と架橋化の経緯
III 架橋化に伴う島嶼社会の変容
IV おわりに
索 引
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