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白洲正子と歩く琵琶湖 江北編

山、命生む母性への祈り



著者のホームページ『オオヌマズの玉手箱』http://omi-rekishi.jugem.jp
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刊行:2019年4月
定価 1,870(本体1,700円+税)円/190g
ISBN9784860993405(4860993403)/C0026
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(オンライン版)
刊行:2019年4月
無期限版:1,870(本体1,700円+税)円
1-yearアクセス*:935(本体850円+税)円
*差額支払いで無期限版へ切替可能
ISBN9784860997038/C0826

内容紹介

随筆家 白洲正子は近江に足しげく通い、自身の紀行文の題材として数多く取り上げました。本シリーズでは近江の自然が生んだ文化・聖地を、彼女の視線を通してたどり、そして見つめます。『江北編』では琵琶湖の水源をなす近江の山々―比良・鈴鹿・伊吹・己高山―と、山に拠る人々が紡ぎあげたさまざまな文化を解説。『江南編』に続き刊行。オールカラー。

主要目次

序章 山、命生む母性への祈り

第一章 「比良」―琵琶湖を生み、そして見つめる山並み
 一 比良の峰に宿るカミ
 二 シコブチ明神……比良の恵みを運ぶ神
 三 比良が溶け込む庭園……旧秀隣寺庭園
 四 水が生まれ旅立つ……池の沢庭園
第二章 「鈴鹿の山」  ―賑わいを生む山並み
 一 龍神を生み見護る山の視線……綿向山
 二 蛇神小野時兼の幻影……熊野神社
 三 鈴鹿の巷……奥永源寺政所
 四 木に暮らしをゆだねる民……木地師
 五 流浪する貴公子……惟喬親王
 六 山を駈ける者たち……蛭谷・君ヶ畑と氏子狩
 七 神を創造した木地師の村
 八 異国をも結ぶ鈴鹿の山並み……湖東三山
 九 暮らしを結ぶ山の道・水の路……犬上川に沿って
 十 鈴鹿の息吹が降り立つ処……多賀大社
第三章 「伊吹山」―荒ぶる、しかし優しき神の坐す山
 一 日本武尊と伊吹の神
 二 伊吹山護国寺と修験の山
 三 伊吹山四カ寺
 四 様々な伊吹の恵み
 五 伊吹山の水……命を与え、そして宿す
 六 水の女神……太平寺十一面観音
第四章 「己高山」―十一面観音が護る山
 一 己高山と鶏足寺
 二 十一面観音……それは水を生み出す女神
 三 木に宿るもの……十一面観音の造形
 四 鶏足寺……水源の寺
 五 石道寺十一面観音……観音様と見える
 六 向源寺十一面観音……白山比咩の幻影
 七 医王寺十一面観音……山に帰った観音様
 八 安念寺いも観音……戦火をくぐり抜けた観音様
 九 櫟野寺十一面観音……大地に根を下ろす観音
 十 安住の地を得た観音様……湖北観音の里

執筆者紹介

大沼 芳幸(おおぬま よしゆき)

略  歴
1954 年山形県新庄市生まれ。1982 年私立佛教大学博士後期課程中退。1983 年滋賀県教育委員会文化財専門職員採用、2011 年滋賀県立安土城考古博物館副館長を経て、2015 年より公益財団法人滋賀県文化財保護協会普及専門員。2016 年 「琵琶湖八珍の取り組み」に対して博物館活動奨励賞受賞。

専門分野
 琵琶湖をめぐる文化史を考古・歴史・美術・民俗・漁業・環境など幅広い視点から研究し、成果の普及活動を行っている。

主な著作
(単著) 『白洲正子と歩く琵琶湖 ―江南編 カミと仏が融けあう処』 海青社、2017
(単著) 『琵琶湖八珍 ―湖魚の宴絶品メニュー』 海青社、2017
(単著) 『信長が見た近江― 信長公記を歩く』 サンライズ出版、2015
(共著) 『おいしい琵琶湖八珍 ― 文化としての湖魚食』 サンライズ出版、2015
ほか