本のご注文 | 書店様へ | ||
ホーム | 出版目録 | 書評・紹介記事 | 常備店 | リンク集 | English |
近代日本の地域形成歴史地理学からのアプローチ
内容紹介近年、戦後日本の国の在り方を見直す声・動きが活発化している。本書は、多元的なアプローチ(農業・景観・温泉・銀行・電力・石油・通勤・運河・商業・植民地など)から近代日本における地域の成立過程を解明し、新たな視座を提供する。PDF版07年3月刊行。
書評・紹介記事歴史地理学,51-2(2009年3月) 「書評」欄に掲載されました。(青木栄一先生による書評) 主要目次まえがき (山根 拓)
第1章 近代日本の地域形成に関する地理学的アプローチについて (山根 拓) I 近代日本の地理学への接近 II 近代と空間 III 構造と現実 IV 構造と人間主体の関係および構造のスケール V 同時代性を意識した方法論と集計問題 VI 近代日本の地域形成に関する歴史地理学的研究の論点 第2章 明治期の茨城県における牛馬耕導入・普及をめぐる官民の動向 (中西僚太郎) I 牛馬耕導入・普及に関する従来の研究と課題 II 明治期における牛馬耕普及の地域性と牛馬耕導入の県別動向 III 茨城県における牛馬耕導入・普及をめぐる官民の動向 IV 牛馬耕導入・普及に果たした官民の役割 第3章 近代日本におけるフロンティア景観と近代的表象―三里塚牧場を事例に― (椿 真智子) I フロンティアへの視角 II 三里塚牧場の成立と展開 III 三里塚牧場の表象景観 IV モダニズムの継承 第4章 北関東における温泉地の発達とその変容 (関戸明子) I 研究の目的 II 鉄道院・鉄道省による旅行案内書の編纂 III 『温泉案内』 に記載された温泉地 IV 温泉地への交通手段の変化 V 温泉地の特色の変化と施設の近代化 VII まとめ 第5章 地方銀行と産業組合からみた地域形成 ―長野県東信地域を事例として― (川﨑俊郎) I 地域からの視点 II 東信地域における地域金融機関 III 農村立地銀行の特性と限界 IV 地方銀行と産業組合の棲み分け V 地方銀行から産業組合へ VI 地域からみた資本主義化のプロセス―予察的結論として― 第6章 高圧送電網の形成と空間編成 (天野 宏司) I 日本における電気事業の成立と企業統合 II 対象地域と事業者 III 電力融通の経済性に関する検討 IV 受電契約量と電力消費量 V 栃木県下都賀郡栃木町における供給域の合理化 VI 企業統合とネットワーク―展望にかえて― 第7章 鉱業権者の変遷からみた新潟県の油田開発 (品田 光春) I 問題の所在 II 研究方法と資料 III 新潟県の油田開発における鉱業権者の変遷 IV 油田開発と 「裏日本」 化 第8章 「通い」の再生産構造 ―大阪の近郊住宅地・池田町室町の事例から― (三木理史) I 「郊外」の成立と大量旅客の発生 II 「通い」の形成をめぐる 3 要素 III 池田町室町における「通い」の再生産分析 IV 「通い」の再生産をめぐって 第9章 都市計画における運河事業の展開 (岡島 建) I 都市計画運河について II 都市計画運河決定の全国的展開 III 川崎における運河計画に関する地域の対応 IV まとめと今後の課題 第10章 商家同族団の変質と地方都市の変容 (河野敬一) I 都市形成の主体としての商家の意味 ―問題の所在― II 商都・小諸 III 柳田同族団の形成と変質 IV 柳田同族団の変質と小諸の機能変化―むすびにかえて― 第11章 国土空間の編成と近代長崎 ―人間主体と構造の関係に注目して― (山根 拓) I 問題の所在 II 概念装置としての構造、主体、そして過程 III 近代都市・長崎の形成とそれを巡る構造 IV 個人誌の形成と近代都市・長崎の生成 V 近代長崎の歴史地理学的理解 第12章 植民地期の朝鮮における水産加工業 ―缶詰製造業を中心に― (河原典史) I 朝鮮への出漁と水産加工業 II 朝鮮半島南岸への潜水器漁業 III 朝鮮における水産缶詰工場の立地 IV 水産缶詰製造業の立地展開と製品の出荷先 V 竹中缶詰製造所の活動 VI 近代日本の水産加工業と軍需産業 索 引 あとがき (中西 僚太郎)
|