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木の文化と科学

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刊行:2008年4月
定価 1,980(本体1,800円+税)円/271g
ISBN9784860992255(4860992253)/C1040

内容紹介

遺跡、仏像彫刻、古建築といった「木の文化」に関わる三つの主要なテーマについて、研究者・伝統工芸士・仏師・棟梁など木に関わる専門家による同名のシンポジウムを基に最近の話題を含めて網羅的に編纂した。

書評・紹介記事

環境と健康,Vol.21 No.4 WINTER 2008 「Books」欄で紹介されました。
日刊木材新聞,2008(平成20)年12月13日 日刊木材新聞に掲載されました。

主要目次

口  絵
はじめに

第1部 木の文化

第1章 木の文化と科学 (伊東隆夫/京都大学名誉教授・南京林業大学)
木の文化/樹種の同定/遺跡の木/仏像の木/古建築の木/正倉院の木/埋没林の木/木の文化を科学する

第2部 遺跡と木製品

第2章 原始・古代における森林資源利用の諸相 (山田昌久/首都大学東京)
考古学から見た森林利用/太い木を割って使う技術/大きなものを運ぶ技術/縄文時代の木工技術/製材技術と大径木利用のはじまり/木材資源の利用特質 ―木製品製作の一括性―/木材を効率的に使う工夫

第3章 遺跡出土材に見る針葉樹材利用の歴史 (鈴木三男/東北大学)
遺跡と森林植生/先史時代の木材利用/クリの利用/縄文時代の木の利用/針葉樹三国時代

第4章 木の肌ざわり ―風合い― (綾部 之/京木地師)
工芸としての木/木工芸の流れ/木工の技法のあれこれ/轆轤細工/指物/彫物/木工芸のこれから

第3部 仏像の木

第5章 日本の木彫像の樹種と用材観 (金子啓明/東京国立博物館)
日本の仏像と素材/飛鳥時代の木彫像/奈良~平安時代初期の木彫像/一木彫像の成立/木片採集について

第6章 中国由来の仏像彫刻の用材 (メヒティル・メルツ/南京林業大学)
日本の仏像彫刻の用材に関する研究―始まりと現状/なぜ、クスノキが日本最初の仏像彫刻に使われたか/クスノキからカヤ・ヒノキへ/中国の仏像彫刻の樹種同定/サンプリング/プレパラートの作製法/今後の展望

第7章 御衣木について (江里康慧/仏師)
日本の仏像は木彫像/日本の仏像制作の歴史/神仏の依り代/香木の仏像

第8章 日本の木彫像の造像技法 ―一木割矧造りと寄木造りを中心に― (根立研介/京都大学大学院)
日本彫刻と木彫/木彫像の造像技法/一木割矧造り/用材を割矧ぐことの意味/結 び

第4部 古建築の木

第9章 視点の転換 ―塗装技法研究からみた日本建築の姿― (窪寺 茂/奈良文化財研究所)
視 点/装飾面から見た日本建築の流れ/素木建築は果たしてすべてが素木か?/日光建築の本来の姿/ブルーノ・タウトと日光東照宮

第10章 なぜ法隆寺は千三百年建ち続けることができたのか (小川三夫/宮大工・鵤工舎)
伽藍造営には四神相応の地を選べ/伽藍造営の用材は木を買わず山を買え/元口か末口か/旧の八月の闇夜に切れ/五重塔造営に必要な木材量/木組みは寸法で組まず木のくせを組め/木は生育の方位のままに使え/芯仕事と面仕事

第11章 木材の老化を考える (横山 操/京都大学生存圏研究所)
古都と歴史的建造物/木材の老化とは?/仏師の言葉に学ぶこと/身近で遠かった 「古材」/建造物解体修理現場と古材の収集/古材の物語

おわりに
資  料