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離島研究VI

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刊行:2018年10月
定価 4,070(本体3,700円+税)円/714g
ISBN9784860993344(4860993349)/C0025
電子版を購入
(ダウンロード版)
刊行:2018年10月
※eStoreで販売
4,070(本体3,700+税)円
ISBN9784860999933/C0825

内容紹介

島嶼研究に新風を吹き込む論集「離島研究」シリーズ第6巻。島の一般的性格を描き出す「島のかたち」、島の経済活動に焦点を当てた「島のなりわい」、そして「島のくらし」をテーマに離島の様相を鋭く切り取る12編の論文を収録。

書評・紹介記事

コロンブス,2023 Feb 「読書の時間」欄で紹介されました!
南海日日新聞,2018年(平成30年)12月14日 金曜日 第7面「書評」欄で紹介されました。
地理空間,12-1(2019) 平井 誠先生の書評が掲載されました。
人文地理,第71巻第1号(2019) 奥野一生先生の書評が掲載されました。
奄美新聞,2019年(平成31年)1月18日 金曜日 第6面「書評」欄で紹介されました。
季刊リトケイ,2019 Spring 「Books & Culture」欄に掲載されました。

主要目次

Ⅰ 島のかたち
1章 「究極の過疎」無人島の発生
   ―過疎化言説に翻弄された島じま―(須山 聡)
 Ⅰ 過疎化と島
 Ⅱ 無人化島の計量化
 Ⅲ 過疎─無人化島の発生要因
 Ⅳ 政治的産物としての無人島
2章 沖縄県宮古島・狩俣集落の空間的構造とその変化
   ―地形的条件および土地所有との関わりにも注目して―(山元貴継)
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 狩俣集落一帯の地形的条件
 Ⅲ 地籍図・土地台帳から見た明治期の狩俣集落の空間的構造
 Ⅳ 地籍図および土地台帳から見たその後の狩俣集落
 Ⅴ 狩俣集落の集落としての確立過程
 Ⅵ おわりに
3章 離島の暮らしの持続性と食料供給
   ―山口県周防大島を例とした検討―(荒木一視)
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 『防長風土注進案』にみる周防大島
 Ⅲ 現在の周防大島の食料供給
 Ⅳ おわりに

Ⅱ 島のなりわい
4章 愛媛県日振島における水産業と生活形態(淡野寧彦)
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 日振島における人口の流出入
 Ⅲ 日振島における魚類養殖業の特色
 Ⅳ 日振島における住民の生活行動
 Ⅴ おわりに
5章 東京都利島における高齢者のツバキ実生産とその意義(植村円香)
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 利島の概要
 Ⅲ 利島の農業の実態
 Ⅳ 農家の農業経営の変化
 Ⅴ おわりに
6章 沖縄県離島におけるコンビニエンスストアの立地展開とチェーン間競合(宮内久光)
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 沖縄県離島におけるコンビニ店舗数の推移
 Ⅲ 個別離島ごとのコンビニの立地展開
 Ⅳ 激しいコンビニチェーン間競合が起こったメカニズム
 Ⅴ 宮古島においてローカルチェーンが善戦した要因
 Ⅵ おわりに─離島におけるコンビニ立地の特異性─
7章 長崎県小値賀島における観光まちづくりの展開(中條曉仁)
 Ⅰ 条件不利地域としての離島と地域振興の課題
 Ⅱ 小値賀町の人口と産業の特質
 Ⅲ 観光まちづくりに至る経緯とその主体形成
 Ⅳ 観光まちづくりと住民のかかわり
 Ⅴ 小値賀町における観光まちづくりの意義
8章 沖縄県宮古諸島における観光振興とその「反作用」(助重雄久)
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 宮古諸島の概観
 Ⅲ 観光客の急増とその要因
 Ⅳ 伊良部大橋開通後における宿泊施設の変化
 Ⅴ 観光客の増加による島民生活や他産業への影響
 Ⅵ おわりに

Ⅲ 島のくらし
9章 東京都三宅島神着における初午祭の継承に関する文化地理学的研究(筒井 裕)
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 研究対象地域の概要
 Ⅲ 神着青年団と神着の初午祭
 Ⅳ 神着における初午祭の衰退と復活
 Ⅴ おわりに
10章 鹿児島県奄美大島におけるIターン者の選別・受入を通じた集落の維持
   ―瀬戸内町嘉鉄にみる「限界集落論」の反証―(髙橋昂輝)
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 瀬戸内町嘉鉄へのIターン移住
 Ⅲ Iターン者の価値観と移住の意思決定
 Ⅳ 住宅取引と集落行事にみるIターン者の選別・受入
 Ⅴ おわりに
11章 鹿児島県奄美大島のカトリックと地域社会
   ―そのめまぐるしい相互関係の変化―(麻生 将)
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 奄美大島とカトリックの出会い
 Ⅲ カトリック排撃
 Ⅳ 第二次世界大戦後の奄美大島とカトリック
 Ⅴ おわりに
12章 鹿児島県奄美大島におけるハブへの人びとの対応
   ―撲滅と棲み分けに着目して―(橋本 操)
 Ⅰ 奄美大島におけるハブに関する研究課題とハブの生態
 Ⅱ 奄美大島におけるハブ咬傷被害と対策
 Ⅲ マングース導入によるハブ撲滅の難しさ
 Ⅳ 棲み分けによるハブ対策
 Ⅴ 資源としてのハブ利用
 Ⅵ 奄美大島におけるハブへの人びとの対応

執筆者紹介(*監修、**編著)

 *平岡 昭利    下関市立大学名誉教授
**須山  聡    駒澤大学文学部 教授
  山元 貴継    中部大学人文学部 准教授
  荒木 一視    立命館大学食マネジメント学部 教授 
  淡野 寧彦    愛媛大学社会共創学部 准教授
  植村 円香    秋田大学教育文化学部 准教授
**宮内 久光    琉球大学国際地域創造学部 教授
  中條 曉仁    静岡大学教育学部 准教授
**助重 雄久    富山国際大学現代社会学部 教授
  筒井  裕    帝京大学文学部 准教授
  髙橋 昂輝    香川大学経済学部 講師
  麻生  将    立命館大学文学部 助教
  橋本  操    愛知工業大学地域防災研究センター ポストドクトラル研究員