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廃村の研究

山地集落消滅の機構と要因

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定価 9,900(本体9,000円+税)円/1215g
ISBN9784860993832(4860993837)/C3025
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1-yearアクセス*:4,950(本体4,500円+税)円
ISBN9784860997359/C3825
*差額支払いで無期限版へ切替可能

内容紹介

丹後山地・鈴鹿山地・丹波山地で互に隣接する廃村群を取り上げ、高度経済成長期を中心にその廃村化過程を克明に比較分析した。さらにその結果から、集落の諸特性に対応した行政による支援の必要性を提言する。

主要目次

序章 研究の目的と方法
第I章 近畿内帯山地と丹後山地の自然環境と集落の立地動向
  第1節 近畿内帯山地での集落立地の動向
  第2節 丹後半島の自然環境と山地集落の立地動向
  第3節 丹後半島の地方中心町の地域統合機能の変遷
第II章 廃村化過程の3類型と丹後半島東部山地における廃村化の形態
  第1節 廃村化過程の3類とその特性
  第2節 丹後半島東部山地における廃村発生の時期
  第3節 部分廃村化の高度的・地域的な発現の順序性
  第4節 廃村化の形態的諸相
第III章 丹後半島西部山地の廃村化の形態
第IV章 駒倉と木子の立地環境と集落形態の特徴
  第1節 自然環境と集落形態の比較
  第2節 宅地景観の特徴と社会特性の比較
  第3節 集落形態と火災発生の頻度
第V章 駒倉と木子の文化的特性の比較
  第1節 集落起源に関する伝承
  第2節 宗教的・民俗的習俗
  第3節 埋葬形態と墓地の管理
  第4節 寺の維持管理の問題
第VI章 駒倉と木子の行政的な所属関係と交通路・通学区・通婚圏の変遷
  第1節 行政区の変遷と地域問題
  第2節 交通路の変遷と集落維持への影響
  第3節 通学区の変遷と集落存亡の絶対的な疎外条件の形成
  第4節 通婚圏の変遷と嫁飢饉問題の発生機構
第VII章 駒倉と木子の生活・生産基盤の共有形態とその整備・管理負担の比較
  第1節 電気施設の導入形態と廃村化との関係
  第2節 集落内道路の整備と農業機械化の展開状況の比較
  第3節 学校管理の負担と集落保持形態の差異
  第4節 共有財産の推移と運営管理の問題
第VIII章 集落規模と生業構造の比較
  第1節 集落規模
  第2節 田地面積と1戸平均の所有面積の推移
  第3節 水田農業の生産性
  第4節 畜産業の推移
  第5節 常畑面積と1戸平均の所有面積の推移
  第6節 桑園・養蚕業の展開と統計的把握の問題点
  第7節 常畑の栽培作物の性格
  第8節 カンラン栽培の導入と撤退の顛末
  第9節 焼畑面積と焼畑経営の推移
  第10節 山林・原野の面積と所有階層構造の推移
  第11節 薪炭生産の推移と生産戸の階層性
第IX章 経済的な階層構造の推移
  第1節 田地所有面積の階層構造
  第2節 田地所有面積の序列構成からみた階層構造の推移
  第3節 戦後の木子における自作・小作関係にみる階層構造
  第4節 木子における昭和33(1958)年度の米売渡清算額の階層構造
  第5節 常畑所有面積の階層構造
  第6節 耕地(田地と常畑)所有面積の階層構造及び社会形態の変遷と離村動向
第X章 社会構造の特色
  第1節 村税の等級別構成からみた階層構造の変遷
  第2節 親方・子方制からみた集落内の階層構造の特質
  第3節 区長・世屋村役職の選出形態からみた集落内の階層構造の特質
第XI章 挙家離村過程と廃村化
  第1節 駒倉と木子の挙家離村過程での固定期と縮小期の比較
  第2節 明治23年~第二次世界大戦終了までの戸数の欠落過程
  第3節 戦後の中学校卒業生の進路の変遷
  第4節 終戦後の戸数欠落
  第5節 準廃村化段階の挙家離村
第XII章 木子での準廃村化後の地域開発計画の展開
補章 鈴鹿山地と丹波山地における廃村化過程と自治体行政の関与についての比較検討
  第1節 滋賀県多賀町旧脇ケ畑村における集団離村の経緯
  第2節 丹波山地中流域の旧和知町における宅地荒廃過程と耕地荒廃過程との関係からみた廃村化の機構と集団離村の実現の経緯
  第3節 丹波山地源流域における京都市近郊の廃村化とその都市経済及び都市行政との関わり
終章 廃村研究に携わって得られた仮説的知見の整理
  第1節 廃村の概念
  第2節 ヨーロッパにおける廃村研究と廃村概念の構築過程
  第3節 日本における耕地荒廃と宅地荒廃の発現機構
  第4節 過疎論の諸問題と日本の「過疎対策諸法」の特質
  第5節 地域論的過疎の概念
  第6節 「過疎地」に準じる一般用語の諸地域の地域論的な概念把握
  第7節 挙家離村及び戸数についての全国統計の不備の問題
  第8節 丹後山地における挙家離村の動向
  第9節 空間論的にみた過疎地と廃村地の分布構造
資料編
索引

執筆者紹介

坂口 慶治 (さかぐち けいじ)
1937年大阪市生まれ。京都学芸大学卒業、立命館大学大学院修士課程修了、立命館大学大学院博士課程単位取得満期退学、理学博士(筑波大学)。京都府立久美浜高等学校教諭、京都府立洛北高等学校教諭、京都教育大学助教授、京都教育大学教授、平安女学院大学教授、びわこ成蹊スポーツ大学特別招聘教授を歴任。現在、京都教育大学名誉教授。歴史地理学会功労賞受賞(2012年)。主な著書・論文に「廃村(Wüstung)の研究」(『人文地理』20-6、1968)、「丹波山地東部における廃村化と耕地荒廃の過程」(『地理学評論』47-1、1974)、『首都圏の空間構造』(共著、二宮書店、1991)などがある。