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ネイチャー・アンド・ソサエティ研究 第4巻

資源と生業の地理学

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刊行:2013年11月
定価 4,180(本体3,800円+税)円/612g
ISBN9784860992743(4860992741)/C3336
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(ダウンロード版)
刊行:2015年11月
※eStoreで販売
3,344(本体3,040+税)円
ISBN9784860999230/C3836

内容紹介

「生業」をキーに、その背景にある歴史的、空間的、文化的な文脈を考慮しつつ、何が資源と見なされ、だれが資源にアクセスでき、そして資源の価値はいかに変化してきたのか、世界各地の事例から明らかにする。

書評・紹介記事

地理,2014年3月号 Vol.59 雑誌「地理」に湯澤規子先生ご執筆の書評が掲載されました。

主要目次

序章 生業と資源を捉える視点(横山 智)
 0.1 はじめに
 0.2 生業研究の展開
 0.3 土地・森林利用変化
 0.4 おわりに: 本書の研究視点

第Ⅰ部 環境変化と資源

第1章 資源としてのゴミの有用性:西アフリカ・ハウサ社会の飢饉と緑化技術(大山修一)
 1.1 はじめに
 1.2 ハウサ社会とサヘル帯の自然
 1.3 ハウサ農村の暮らし
 1.4 畑の劣化と修復
 1.5 干ばつと飢饉の苦しみから生まれた緑化技術
 1.6 砂漠化と緑化をつなぐハウサの論理
 1.7 さいごに

第2章 山地の文化地理学:チベット地域における標高帯利用の変化(山口哲由)
 2.1 はじめに
 2.2 調査地の概要と垂直的な環境変化
 2.3 山地における農耕と牧畜を基盤とした生業活動
 2.4 近年の標高帯利用の変化
 2.5 山地の自然環境の利用と垂直性の意味

第3章 線香粘結剤タブ粉のリソース・チェーン:日本と東南アジアの森林利用の相関(横山 智)
 3.1 はじめに
 3.2 日本におけるタブノキの採取
 3.3 タブ粉の輸入
 3.4 ラオスにおけるタブノキ植林
 3.5 おわりに:タブ粉を通して考えるリソース・チェーン

第4章 ニシンの移動に伴う漁夫の活動(服部亜由未)
 4.1 はじめに
 4.2 漁夫名簿から消えた漁夫
 4.3 漁場を転々とする漁夫
 4.4 おわりに

第Ⅱ部 資源利用の戦略

第5章 「狩猟採集民」と森林の商品化:ボルネオ北部プナンの戦略的資源利用(祖田亮次・石川 登)
 5.1 はじめに
 5.2 調査地の概況
 5.3 ジュラロン川流域の生業
 5.4 商業的木材伐採とプナン
 5.5 森林資源の価値変化と社会関係
 5.6 新しい流域社会論にむけて

第6章 農地林の利用と更新をめぐる農牧民の生計戦略:ナミビア農村のポリティカル・エコロジー(藤岡悠一郎)
 6.1 サバンナの農地林
 6.2 ポリティカル・エコロジー論の枠組み
 6.3 ナミビア北中部のオヴァンボ社会と政治経済変動
 6.4 クワンビの樹木利用、樹木への関与、農地林の成立
 6.5 クワンビの樹木利用と樹木への関与にみられる変化:世帯個別性と共同性
 6.6 おわりに

第7章 雨乞い儀礼を通じた家畜頭数と放牧域の調整:サーヘル東端の気候変動への対応(縄田浩志)
 7.1 乾燥気候の不安定さに人びとはどう応答してきたのか
 7.2 調査民族:ベジャ族と家畜の長距離移動
 7.3 調査地:海岸平野における牧畜
 7.4 雨乞い儀礼を通じた家畜頭数と放牧域の調整
 7.5 アフリカ・サーヘル東端における気候変動に対する現地住民の応答

第8章 ラオス山村における出作り集落と家畜飼養(中辻 享)
 8.1 はじめに
 8.2 フアイペーン村のサナム
 8.3 他村のサナム
 8.4 おわりに

第Ⅲ部 資源と制度・政策

第9章 水資源管理と輸出蔬菜生産:ケニア中央部の小農による欧州向け契約栽培(上田 元)
 9.1 はじめに
 9.2 水資源利用・管理の変遷
 9.3 灌漑農業の実態と小農の営農戦略
 9.4 おわりに

第10章 ローカル・コモンズから森林利用者組織へ:ネパールの羊飼いにみる放牧地確保の戦術(渡辺和之)
 10.1 はじめに:ヒマラヤの森林をどう管理するか?
 10.2 羊飼いの移牧と放牧地利用
 10.3 ネパールの森林政策と家畜飼養者
 10.4 放牧地利用の変化
 10.5 むすびにかえて:牧畜民もコモンズを支えている

第11章 「ローカル」な資源の探求:アメリカ・ケンタッキー州におけるローカルフード運動の勃興(二村太郎)
 11.1 はじめに
 11.2 アメリカ合衆国における農と食をめぐるオルタナティブな運動の勃興
 11.3 タバコからフードへ:ケンタッキー州の農業再編成とローカル言説の効果
 11.4 ローカルフードの資源化とその課題
 11.5 むすび

第12章 資源の分配と社会的分業の展開:近代屋久島の林業と漁業(王 智弘)
 12.1 「屋久島の生態」・再論
 12.2 屋久島の国有林と節産地の明暗
 12.3 明治維新と屋久島統治の再編
 12.4 国内経済の成長と節産地としての発展
 12.5 明治末期の漁船動力化と産地の淘汰
 12.6 節産地の国有林野事業
 12.7 サバ漁業と国有林野事業の消長
 12.8 資源の分配と社会的分業

索引・用語解説

執筆者紹介

石川  登  京都大学東南アジア研究所 教授
上田  元  東北大学大学院環境科学研究科 准教授
王  智弘  総合地球環境学研究所 プロジェクト研究員
大山 修一  京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科 准教授
祖田 亮次  大阪市立大学大学院文学研究科 准教授
中辻  享  甲南大学文学部 准教授
縄田 浩志  秋田大学新学部創設準備担当教授
服部 亜由未 名古屋大学大学院環境学研究科 助教
藤岡 悠一郎 近畿大学農学部 博士研究員
二村 太郎  同志社大学アメリカ研究所 助教
山口 哲由  農業環境技術研究所 研究員
横山  智* 名古屋大学大学院環境学研究科 教授
渡辺 和之  立命館大学文学部 非常勤講師