Freeword: "plywood"
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   板の厚さが含水率計の読度に及ぼす影響
上村 武 : 木材学会誌 2(1), 49-52 (1956) [一般論文]

   合板の乾燥について
福山万次郎,梶田 茂 : 木材学会誌 2(4), 168-173 (1956) [一般論文]

   単板乾燥における木口割れの防止について
筒本卓造 : 木材学会誌 3(1), 20-23 (1957) [一般論文]

   血液接着剤に関する研究(第11報)血液の成分による接着強度の差異について(2)
高島藤順,有賀和彦 : 木材学会誌 3(2), 71-74 (1957) [一般論文]

   血液接着剤に関する研究(第12報)血液蛋白質の等電点に於ける接着力
高島藤順,有賀和彦 : 木材学会誌 4(1), 10-14 (1958) [一般論文]

   合板の弾性に関する研究(第1報)三層合板の引張と曲げにおける異方性
沢田 稔,畑 健一 : 木材学会誌 5(2), 45-49 (1959) [一般論文]

   発泡接着剤に関する研究(第7報)ウエーザーメーターによる発泡尿素樹脂合板の耐久度試験について
森 滋,井村純夫 : 木材学会誌 5(3), 99-101 (1959) [一般論文]

   合板,ハードボード,パーティクルボードの剪断弾性係数
継田視明,山田純也,平井信二 : 木材学会誌 5(4), 127-130 (1959) [一般論文]

   合板の弾性に関する研究(第2報)多層合板の引張と曲げにおける異方性
沢田 稔,近藤孝一,畑 健一 : 木材学会誌 5(4), 131-138 (1959) [一般論文]

   合板製品の表面割れについて(第2報)熱圧条件及び単板厚さが合板表面割れに及ぼす影響
山岸祥恭,岡田幹夫 : 木材学会誌 6(4), 152-157 (1960) [一般論文]

 前報に続き,シナ,セン合板について表板の厚さ,その構成方法,中板の良否及びプレス条件が製品の表面割れに及ぼす影響をウェザーメーター試験により検討した。使用単板の厚さ及び裏割れの程度をTable 1, 表面割れの発生状況を Fig.1, Fig.2 に示した。
 試験の結果,単板が薄くなるにつれ裏割れが減少して表裏差がなくなるため,順逆構成即ち表面が表になる場合と裏割れ面が表になる場合との差が認められなくなる。
 0.4, 0.2mm厚の単板では中板表面の粗さ或は裏割れの影響で,表板繊維と直角方向に波状の起伏を生じて表面性質を損ね,これが表面割れの原因となるものが多い。この実験では表板の厚さが0.7mmくらいでないと中板の影響を抑えることが出来ないようである。 1.0, 0.75 mm厚の表板では前報の1.36 mm 厚単板の場合と同様何等影響が見られない。
 センはシナ合板に比べて割れが発生し易く,熱圧条件にも比較的敏感であり,又一般に表板が薄い程この影響がはつきりと見られるようになるが,単板の種類,裏割れ程度及び順逆構成等の方が表面割れの発生に関しては遙かに支配的である。


   血液接着剤に関する研究(第13報)尿素ホルムアルデヒド樹脂と血液接着剤との混用について
高島藤順,有賀和彦,中鉢光雄 : 木材学会誌 6(4), 165-170 (1960) [一般論文]

 馬の血液から採取したアルブミン · グロブリン · へモグロビン · 血清 · 脱繊血等と尿素ホルムアルデヒド樹脂(以後UF樹脂と書く)とで各種配合液を作り,同液で接着した合板の接着力 · 耐水性を検討し,併せて接着力 · 耐水性に及ぼす硬化剤の影響,血液接着剤の混用が pot life 並びに接着皮膜の老化に及ぼす影響等について実験を行ない大略次のようなことが認められた。
 UF樹脂をその10%量の血粉で増量した接着液の接着力と耐水性はUF樹脂単用のそれ等より若干優れていたものもあったが推計学的検定からは差の認められないものもあった。
 UF樹脂を血液接着液(血粉:水=1 : 2,以下同断)で増量した配合液では増量に比例してその耐温冷水接着力は漸減したが,常態接着力は可なりの増量によってもUF樹脂単体液のものと大差がなかった。
 血液接着液に少量のUF樹脂を混用することは余り効果のあることではなかった。
 UF樹脂に著量の血液接着液を加えることによって,合板の耐煮沸性が著しく改良される傾向があった。しかしそれは血液接着液単用のものに遙かに及ばなかった。
 硬化剤の量が接着力 · 耐水性に影響を及ぼすようにも思えなかったが,血液接着剤が多く含まれている混用樹脂に対しては硬化剤によって液のpHをある程度降げて用いることは有意義であるように思えた。
 UF樹脂に血液接着剤を混用することによって接着液のpHは著しく安定し,pot life が著しく延引せられた。
 UF樹脂に少量の血液接着剤を添加することによって,形成皮膜の老化による亀裂が著しく緩和されることが認められた。


   水溶性木材防腐剤に関する研究(第19報)防虫および防菌効力試験の結果
芝本武夫,井上嘉幸 : 木材学会誌 6(5), 177-182 (1960) [一般論文]

 本報は,防菌剤または殺虫剤(殺ダニ剤を含む)として用いられる多くの薬剤を対象としてそれぞれの防虫および防菌効力について試験した結果である。ディルドリン(ドリン剤)は,他の殺虫剤に比較して,大きな防虫効力を示した。防腐効力試験においては,トリブチル錫オキサイドおよび3価の砒素化合物と亜鉛または銅化合物を含む薬剤が大きな防腐効力を示した。また可溶化したペンタクロルフェノールと弗化亜鉛,亜砒酸,酢酸とを混合した薬剤は,良好な防腐効力を示した。供試外材は,ワタグサレタケに対する耐朽性が極めて大であった。 1,2の例外を除けば,殺虫剤は,予想されるとおり防菌効力が認められないので,防菌剤に防虫剤を添加して防菌防虫両用薬剤をつくろうとする場合には,防菌効力上の変化について注意する必要があろう。カビ類の発育を阻止するに足る薬剤濃度は,素材および加工材の種類によって相違する。


   Box-Beamに関する研究(第1報)曲げ剛性について
高見 勇,川口正夫 : 木材学会誌 7(3), 101-106 (1961) [論 文]

 Box-Beam (Web材に合板)の曲げ剛性問題について取扱つてみた。即ち弾性歪エネルギー函数を使つて,その曲げ撓み量が計算されるが,勿論荷重状態や端末条件によってそれぞれ求める式は異なつてくる。そこで自由端末で中央集中荷重及び2点荷重の曲げの場合, Box-Beamの曲げ撓み量を求めてみた。(5.1.1)式及(5.2.3)式がそれである。
 又予備実験としてFlange材にえぞまつ材を, Web材にラワン3 ply 合板を接着して,Box-Beamを作つて,これを中央集中荷重により曲げ試験を行い,実験値と計算値のδ/pを比較してみた(Fig.7)。それによると合板Webのセンイ方向がL, T, LT = 45°方向のものを接着した各々のBeamについては両者は一致するものとみてよいと考えられる。只合板WebのGLTの計算値が少し小さいようで(約10%程度),これが適確値だとWebのL,Tについてはもつと両者が一致するものと思われる。


   木材の機械的性質に関する温度の影響(第4報)衝撃曲げ試験
佐野益太郎 : 木材学会誌 7(6), 223-227 (1961) [論 文]

 木材の機械的性質が温度によって,どのように影響するであろうか,これを調べる目的で,衝撃曲げ試験を行なった。試験温度は約+60°C∼-60°Cの範囲である。使用した材料はアッシュスプルース,ヒノキおよびニカワ付け合板材である。試験結果は,この温度範囲において,エネルギーはアッシュスプルースおよびヒノキ材の縦,横および斜において,+10°C∼-10°Cの間に最小点が現われ,ニカワ付け合板材の縦および横においては-30°C付近に最小点が現われた。相当曲げ強さはアッシュスプルースおよびヒノキ材の縦,横および斜において,いずれも温度の低下と共に大体直線的に増加し,ニカワ付け合板材の縦および横においては-30°C∼-40°C付近に最小点が現われた。


   Panel Shaerによる合板,ハードボードの剪断弾性係数(第1報)ASTM法による剪断弾性係数の測定
大熊幹章,継田視明,平井信二 : 木材学会誌 7(6), 242-246 (1961) [論 文]

 ハードボード,合板の剪断弾性係数をPanel shear (ASTM法)によって測定した。
 ハードボードの荷重歪曲線がすべて折線になるので,その折点の前後で計算した剪断弾性係数の値がかなりちがってくる。又比重,ヤング係数などから予想される値よりも非常に大きくなる。更に同一種類,同一厚さの試験片でもかなりのバラツキを示す。
 合板においては荷重歪曲線は折線を示さない。しかし剪断弾性係数は厚さに関係しており,厚いものほど値が小さい。


   Panel Shearによる合板,ハードボードの剪断弾性係数(第2報)荷重-歪曲線の形についての考察
大熊幹章,継田視明,平井信二 : 木材学会誌 8(2), 54-58 (1962) [論 文]

 Panel shear 法によってハードボードの剪断弾性係数を測定する場合に,その荷重-歪曲線は折線になるが,その原因を検討するとともに,この試験法について若干の実験と考察を行なつて次の結果が得られた。
 1) 剪断試験を行なうさいに,荷重速度が急激に変化することがないことが認められた。
 2) 試験体とreinforcing block が試験中にずれることはないと認められた。
 3) 試験体に荷重を加えると,その面に垂直な方向にも多少の変位を示す。すなわち曲げが生じ或は一種の座屈現象が現われると考えられ,これが得られる荷重-歪曲線の形に影響を与えているものと推測した。


   Panel Shearによる合板,ハードボードの剪断弾性係数(第3報)改良LARSSON-WÄSTLUND法による剪断弾性係数の測定
大熊幹章 : 木材学会誌 8(2), 58-61 (1962) [論 文]

 スウェーデンにおいては合板,繊維板の剪断試験にはLARSSON-WÄSTLUNDによって提案されたいわゆるLW法が用いられている。今回はこのLW法を一部改良して,合板,ハードボードの剪断弾性係数を測定した。次のことが認められた。
 1) 荷重-歪曲線は第1報,第2報で示したASTM法によって求めたものと異って折線にはならず,正常な形を示す。
 2) ASTM法による試験結果と比較して値のバラツキが少ない。
 3) ASTM法によって求めた剪断弾性数よりもきわめて小さい本質的な値が得られる。
 4) 合板においては剪断弾性係数は板の厚いものほど値が小さい。


   木材接着剤の研究(第1報)尿素樹脂接着剤に対するメラミンの補強効果について
柳川林八,松村 修 : 木材学会誌 8(2), 62-67 (1962) [論 文]

 尿素樹脂にメラミンを添加すると耐水接着力が向上する。特にメラミンを7%添加した補強樹脂は煮沸水にも耐えることが出来た。しかしながらメラミンの添加率には限度があり,補強される尿素樹脂中の未縮合ホルムアルデヒドと最適メラミン添加率の間には直線関係が成立した(未縮合ホルムアルデヒド11∼14%の間で)。メラミンの補強効果は尿素樹脂の接着剤層の凝集力を向上させるために膨潤度の増加を防止し,浸水強度が向上するためと考えられる。これについて樹脂フィルムを用いてたしかめた。またメラミンの添加方法が耐水接着力におよぼす影響をしらべ,共縮合樹脂が最適の補強方法であることをたしかめた。


   木材の横圧縮に及ぼす湿度の影響
福山万治郎,竹村冨男 : 木材学会誌 8(4), 170-176 (1962) [論 文]

 本実験は,本邦産ヒノキおよびブナ材を用い,年輪に対して接線方向の横圧縮強さ,ならびに横圧縮弾性係数の温度による変化を,各種含有水分下で検討したもので,主な結果はつぎのとおりである。
 1) 応力-ひずみ曲線は,初期には直線関係,ひずみが2.0∼2.5%以上では流動ひずみをしめすが,高温,高含水率になるほどこの直線部分が縮少し,また流動ひずみもいちじるしくなる。
 2) 横圧縮強さならびに横圧縮弾性係数は,温度上昇にともなってほぼ直線的に低下し,その温度係数は含水率18∼20%で最大値をしめす傾向がある。
 3) 横圧縮強さならびに横圧縮弾性係数は,含水率の増加にともなってほぼ直線的に低下し(含水率範囲:ヒノキ7∼23%,ブナ7∼27%),含水率1%あたりの減少または増加率は,温度上昇とともに増加する。
 4) 本実験条件下における横圧縮強さならびに横圧縮弾性係数と温度および含水率との関係は, (3)式とTable 5 で与えることができる。


   血液接着剤に関する研究(第17報)石炭酸樹脂と血液接着剤との混用について
高島藤順,中鉢光雄,打荻珠男 : 木材学会誌 8(5), 181-185 (1962) [論 文]

 水溶性の石炭酸 · フォルムアルデヒド樹脂(以下石炭酸樹脂と略記する)の増量剤として血液接着剤(脱繊血粉 · 血清粉)カゼイン,大豆粉,小麦粉を,又充填剤としてキリ材の木粉を用いてそれぞれの接着液を作り,増量および充填の効果を合板の接着力と耐水性の面から比較検討すると同時に,前記の増量剤をベースとし石炭酸樹脂を増強剤として用いた接着液について,増強の効果を前記同様の面から検討して大略次のようなことが認められた。
 石炭酸樹脂の10%量程度の血液接着剤液(血粉:水=1:3,以下同断)で増量した増量石炭酸樹脂と石炭酸樹脂単体との間には有意差が認められなかった。
 血液接着剤液をその10%量程度の石炭酸樹脂で増強した増強血液接着剤液の耐煮沸性は,原液の血液接着剤液との間に有意差の認められる程度には改良されなかった。
 血液接着剤を石炭酸樹脂の増量剤として用いる場合には,同樹脂のカゼイン増量相当の効果が期待できた。