Freeword: "terpenoid"
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   テルペン類の研究(第2報)スギ葉の精油成分(英文)
中塚友一郎,広瀬敬之,松田 守 : 木材学会誌 3(6), 206-208 (1957) [一般論文]

 スギ葉から水蒸気蒸溜で得た精油の成分を調べ,α-pinene, camphene, dipentene, p-cymene, terpinenol-(4), cadinene, α-podocarprene及びα-cryptomereneの存在を知った。


   テルペン類の研究(第3報)コノテガシワ材の精油成分(英文)
広瀬敬之,中塚友一郎 : 木材学会誌 4(1), 26-29 (1958) [一般論文]

 コノテガシワ材から水蒸気蒸溜で得た精油の成分を調べ,酸性分からthujic acid, β及びγ-thujaplicinを,中性分からwiddrene及びcedrolを確認した。又widdreneはthujopseneと同一物であることを確めた。


   天然樹脂の研究(第6報)アカマツ(Pinus densiflora SIEB. et ZUCC.)生松脂中のアルデヒド成分
宮崎 信,安江保民 : 木材学会誌 4(2), 71-74 (1958) [一般論文]

   クリプトメリジオールの構造
住本昌之,伊藤洋子,平位博志,和田賢一 : 木材学会誌 10(2), 81-83 (1964) [論 文]

 杉心材より飽和のセスキテルペンジオールを単離して,クリプトメリジオールと命名し,その構造(I)をβ-オイデスモールからの部分合成により確認した。この構造はサントニンを始めとするオイデスマン系列の直接の前駆物質として,その存在を推定されていたものに一致する。その後すでに,本物質はERDTMANら, HEROUTらによりそれぞれ単離されており, C-4位の立体配位未確認のまま(II)式が提出され,誤ってselina-4,7-diolと呼ばれていたものと同一物質であることがわかった。命名法によれば,クリプトメリジオールはselinan-4α, 11-diolと呼ぶことができる。


   テルペン類の研究(第8報)Nootkatinol(Hydronootkatinol)がネズミサシ材中に存在することについて
広瀬敬之 : 木材学会誌 10(6), 251-252 (1964) [論 文]

 Nootkatinがどの程度リン酸で加水され易いかを検討したところ,極めて短時間で加水されてnootkatinolを与えることが分った。前報でnootkatinolを分離するのに抽出物をリン酸で振出したので,その処理中にnootkatinolが生じた疑いがある。そこで今回改めて材を抽出しなおし,鉱酸を用いずにトロポロン留分を分離し,ペーパークロマトグラフィーを行なったところ,やはりnootkatinolが存在することが分った。


   テルペン類の研究(第9報)ネズコ材の成分
広瀬敬之,中塚友一郎 : 木材学会誌 10(6), 253-255 (1964) [論 文]

 ネズコ材を温メタノール抽出し,そのうち石油エーテル可溶分の成分を検索した。その結果,中性分からパラフィン系炭化水素,β-sitosterolおよび1種のカルボニル化合物を分離し,酸性分からはcarvacrol を分離確認したほか, α-, β-thujaplicinおよび未同定のトロポロン1種をペーパークロマトグラフィーによって検出した。


   テルペン類の研究(第10報)γ-線によるα-ピネンの変化(英文)
富田文一郎,広瀬敬之,中塚友一郎 : 木材学会誌 13(1), 20-23 (1967) [論 文]

 通気を行ないつつ,α-ピネンにγ線を照射した結果,主生成物としてα-カンホレンアルデヒド,ピノカルボン,ピノカルベオール,ミルテナール,ベルベノンが得られ,微量のα-ピネンエポキシドとソブレロールが得られた。主生成物のうち,α-カンホレンアルデヒドを除く4物質は,フリーラジカルを経て,ヒドロパーオキシドからの生成物と思われる。また,α-カンホレンアルデヒドとソブレロールは,反応中生じた過酸がα-ピネンに作用して二次的に生じるα-ピネンエポキシドからの生成物と推定された。


   テルペン類の研究(第12報)Thuja plicata DONN材中にネズコンの存在することについて(英文)
広瀬敬之,中塚友一郎 : 木材学会誌 13(3), 123-124 (1967) [ノート]

 Thuja plicata DONN材を温メタノールで抽出し,抽出物のn-ヘキサン可溶物からネズコンを分離確認した。


   テルペン類の研究(第13報)アスナロ材の精油成分(英文)
柳川琢磨,広瀬敬之,中塚友一郎 : 木材学会誌 13(4), 160-164 (1967) [論 文]

 アスナロ心材の精油成分を研究した結果,β-ツヤプリシン,カルバクロール,ツョプセン,クプレネン-2,-4,クパレン,α-,β-コスタール,セドロール,ウィドロールを確認したほかに,新物質として,クパレナール,アスナール,アスノールを分離した。さらに未確認の結晶性カルボン酸1種,およびカルボニル化合物4種の存在を認めた。なお,ペーパークロマトによりγ-ツヤプリシンを確認し,数種のフェノール性物質の存在も認めた。


   テルペン類の研究(第14報)カポール材の精油成分
広瀬敬之,佐山義克,五十嵐知子,中塚友一郎 : 木材学会誌 13(8), 360-363 (1967) [ノート]

 ボルネオ産カポール材の精油成分を検索した結果, (−)-limonene, p-cymene, (−)-isoborneol, bornyl acetate, cis-およびtrans-β-terpineol, (−)-borneol, (−)-α-terpineolを分離確認したほか,α-pinene, camphene, β-pineneをガスクロマトグラフィーで検出した。


   テルペン類の研究(第15報)カポール材中の数種のトリテルペンについて(英文)
広瀬敬之,柳川琢磨,佐山義克,五十嵐知子,中塚友一郎 : 木材学会誌 14(1), 36-39 (1968) [論 文]

 カポール材の精油成分について,前報では数種のモノテルペンの存在を報告したが,今回は,その中性油蒸留残渣について検索を行ない,いずれも相関関係を有すると思われるトリテルペン6種の結晶を単離した。それらを結晶A, B, C, D, E, Fと名づけて,それぞれの物理化学的性質を調べた。


   テルペン類の研究(第17報)カポール材中の新トリテルペンの構造(英文)
広瀬敬之,柳川琢磨,中塚友一郎 : 木材学会誌 14(1), 59-59 (1968) [速 報]

   テルペノイドの研究(第18報)カプール材からの新トリテルペンの構造(英文)
柳川琢磨,広瀬敬之,中塚友一郎 : 木材学会誌 14(8), 440-440 (1968) [速 報]

   テルペン類の研究(第19報)コノテガシワ材の新成分(英文)
富田文一郎,広瀬敬之,中塚友一郎 : 木材学会誌 15(1), 46-46 (1969) [速 報]

   テルペン類の研究(第20報)コノテガシワ材の新成分(英文)
富田文一郎,広瀬敬之,中塚友一郎 : 木材学会誌 15(1), 47-47 (1969) [速 報]

   テルペン類の研究(第21報)ネズミサシ材からの新セスキテルペン炭化水素(英文)
富田文一郎,広瀬敬之,中塚友一郎 : 木材学会誌 15(1), 48-48 (1969) [速 報]

   テルペン類の研究(第22報)ヒノキ科に関するケモタキソノミー(1)チョウセンネズコ材の精油成分(英文)
富田文一郎,広瀬敬之,中塚友一郎 : 木材学会誌 15(2), 76-78 (1969) [論 文]

 ネズコ属の成分比較の目的でチョウセンネズコ材の精油成分を検索したところ,チョウセンネズコには,同属のニオイヒバに認められるセスキテルペン(α-,β-,γ- eudesmol, occidentalol, occidol, occidiol)が存在するほか,同属のネズコ,米スギに認められるnezukoneが存在する。その他に, α-terpineol, terpinene-4-ol, cryptomeridiolを分離確認し, RUDLOFFとNAIRが提出しているoccidiolの推定構造式が間違っていることを示した。


   テルペン類の研究(第23報)ヒノキ科に関するケモタキソノミー(その2)コノテガシワ材のセスキテルペン(英文)
富田文一郎,広瀬敬之 : 木材学会誌 15(8), 337-340 (1969) [論 文]

 コノテガシワ材の精油成分を詳細に検索し,9種の新物質を含め,表1に示したセスキテルペンの存在を確認した。生合成的にcis-farnesyl precursorに由来するセスキテルペンだけが得られ,ケモタキソノミーの見地から,植物分類学的に一属一種であるBiota属は,近縁針葉樹の中ではJuniperus属に近いと思われる。


   テルペン類の研究(第24報)ヒノキ科に関するケモタキソノミー(その3)ネズミサシ材のセスキテルペン炭化水素(英文)
富田文一郎,林 正道,広瀬敬之 : 木材学会誌 15(8), 341-343 (1969) [論 文]

 ネズミサシ材のセスキテルペン炭化水素部を検索し,表1の結果を得た。Juniperus属の材部より, trans-farnesyl precursor に由来するβ-elemeneとβ-selineneが得られたのは,初めてで,ケモタキソノミーの見地から意義がある。


   テルペン類の研究(第25報)ネズミサシ材中の新ジテルペンアルデヒドについて
柳川琢磨,広瀬敬之 : 木材学会誌 15(8), 344-344 (1969) [速 報]