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日刊木材新聞 9 月 19 日号 ■

シロアリの生態と被害状況、そして環境・人に優しい白蟻防除法が著されている。

 住宅品確法の施行に伴い一般消費者の住宅、ことにその品質性能や使われている木材はじめ、材料への関心が高まっている。そうしたことが背景にあってか、最近はシロアリにについてもう少し詳しく勉強したい(本書)という声も多いという。  サイレントキラー(静かな殺人者)と呼ばれるシロアリの生態やその活動様式を知り、その被害から住宅を守り、住宅を長期間にわたり利用(保存)しようという意識が消費者に行き渡ろうとしているのなら森林資源の有効利用、良質な社会資本としての住宅ストックの形成、活用、という観点からも大変結構なことといえるだろう。  本書『住まいとシロアリ』は、大学や森林総研(農水省)などでシロアリを研究している学者、研究者らの手に成るものだが、とかく専門書にありがちな難解な書籍、学術研究書、とは異なり、大変読みやすく、分かりやすく書かれているのが特徴。  第1章の住まいのシロアリ被害、第2章のシロアリの社会を探る、第3章の地球環境とシロアリ、第4章の二十一世紀のシロアリ防除の、4章構成で、シロアリの生態と被害状況、そして環境・人に優しい白蟻防除法が著されている。  また、明治四十三年の萬朝報に掲載された”神田の白蟻”の記事など、シロアリにまつわる一口メモや、各章、各節末の参考文献、図表なども本格的な研究には役に立つ。  今村祐嗣(京大教授)、角田邦夫(同助教授)、吉村剛(同助教授)の三氏が編著となり、合わせて九人の専門家が執筆を担当している。

詳しくは 住まいとシロアリのページへ