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近世庶民の日常食

百姓は米を食べられなかったか

  • 有薗正一郎 著
  • A5判/219頁
  • 定価1,980円(本体1,800円+税)
  • ISBN9784860992316(4860992318)/C3025
  • 書棚:人文社会・一般
冊子版
品切・再版未定
刊行:2007年4月
定価 1,980(本体1,800円+税)円/364g
ISBN9784860992316(4860992318)/C3025
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(ダウンロード版)
刊行:2017年6月
※eStoreで販売
1,980(本体1,800+税)円
ISBN9784860999810/C3825

内容紹介

近世に生きた我々の先祖たちは、住む土地で穫れる食材群をうまく組み合わせて食べる「地産地消」の賢い暮らしをしていた。近世の史資料からごく普通の人々の日常食を考証し、各地域の持つ固有の性格を明らかにする。

書評・紹介記事

地方史研究,第58巻 第6号 2008年12月 「地方史研究」誌で書評が掲載されました。
民具研究,2008 3月号 「民具研究」誌で書評が掲載されました。
歴史地理学,2008 50-2 「歴史地理学」誌で書評が掲載されました。
地理,2007 52-11 「地理」誌で紹介されました。
民具マンスリー,2007 第40巻6号 「書籍紹介」欄に掲載されました。
日本歴史,2007年9月号 「新刊寸描」欄で紹介されました。
食品工業,2007 Vol.50 No.9 「新刊紹介」欄で紹介されました。

主要目次

はしがき 
第1章 庶民の日常食研究の資料 
 第1節 「人民常食種類比例」について 
 第2節 「人民常食種類比例」の資料としての妥当性の検討 
 第3節 「人民常食種類比例」からみた庶民の日常食材の類型 
 第4節 庶民の日常食の内容がわかる資料 
第2章 近世後半の百姓の日常食 
 第1節 百姓は米を食べられなかったか 
 第2節 百姓の日常食に関する諸氏の見解 
 第3節 支配する側の記録にみる百姓の日常食 
 第4節 1721年頃の百姓の米の消費量を推計する 
 第5節 百姓の記録にみる日常食 
 第6節 百姓の食事回数
 第7節 近代初期における百姓の米の消費量 
 第8節 百姓も米を食べていた 
第3章 近代初期の滋賀県民の日常食 
 第1節 米が8割を占めていた滋賀県民の飯 
 第2節 『滋賀県物産誌』の記載内容の検討 
 第3節 米の1人当り年間消費量の推移 
 第4節 『滋賀県物産誌』にみる滋賀県民の米の消費量 
 第5節 滋賀県民の日常食「麦飯」の実態 
 第6節 米に根ざす湖国の食体系 
第4章 近代初期の伊賀国庶民の日常食 
 第1節 論題に関わる両極端の資料 
 第2節 伊賀国庶民の日常食材 
 第3節 民俗報告書が記載する2つの飯-茶がゆと麦飯- 
 第4節 近代初期伊賀国の米と麦の生産量 
 第5節 伊賀国庶民はどの程度米を食べたか 
 第6節 茶がゆが結ぶ伊賀国庶民と米との縁 
第5章 近代の山形県と秋田県庶民の日常食 
 第1節 主食材の9割が米だった2つの国 
 第2節 山形県と秋田県庶民の日常食材 
 第3節 近代の山形県庶民の日常食 
 第4節 近代の秋田県庶民の日常食 
 第5節 おしんが食べた大根飯の中身 
第6章 近世後半以降の信濃国庶民の日常食 
 第1節 「人民常食種類比例」は事実を伝えているか 
 第2節 『長野県町村誌』の米に関わる記載内容の検討 
 第3節 近代初期の農民1人当り米の年間可能消費量 
 第4節 近世後半の信濃国庶民の日常食 
 第5節 20世紀前半の長野県庶民の日常食 
 第6節 信濃国庶民の飯の献立 
第7章 西南日本3地域のサツマイモ食普及と人口増加 
 第1節 作業仮説の設定 
 第2節 食材としてのサツマイモの性格 
 第3節 沖縄島におけるサツマイモ食と人口 
 第4節 薩摩藩領におけるサツマイモ食と人口 
 第5節 大村藩領におけるサツマイモ食と人口 
 第6節 作業仮説は成立する 
第8章 九州大村藩領の村人の日常食 
 第1節 大村藩領をとりあげる理由 
 第2節 大村湾沿岸域の環境と村の分布 
 第3節 『郷村記』にみる村人の米の可能消費量 
 第4節 19世紀~20世紀前半の村人が食べた飯の内容 
 第5節 地域に根ざす日常食の体系 
第9章 沖縄島翁長村の19世紀後半の土地利用と日常食 
 第1節 翁長村をとりあげる理由 
 第2節 19世紀後半の沖縄島に関わる諸事象 
 第3節 19世紀後半の沖縄島の土地利用 
 第4節 20世紀前半の翁長村の土地利用と日常食 
 第5節 19世紀後半の翁長村の土地利用と日常食 
 第6節 翁長村民の暮らしは沖縄島の「ひな型」 
第10章 ナスとダイコンの故郷 
 第1節 ナスとダイコンの旬を知っていますか 
 第2節 ユーラシア大陸の降水の季節型 
 第3節 諸作物の栽培起源地 
 第4節 穀物の栽培起源地と総称の有無との関わり 
 第5節 ユーラシア大陸の東と西の保水技術 
 第6節 夏雨地域でなぜ秋冬作物が育つのか 
 第7節 農耕の基本は「適時適作」「適地適作」  
第11章 肥桶がとりもつ都市と近郊農村との縁 
 第1節 この章の役割 
 第2節 日本で糞尿が資源になった時期 
 第3節 肥桶がとりもつ都市と近郊農村との縁 
 第4節 糞尿の需給関係の変遷 
 第5節 小さく循環する発想を持とう 
話の小箱 
 (1) 米1合は150g、1石は150kg 
 (2) 江戸裏長屋の人々の日常食
 (3) サツマイモは食べ飽きるか
 (4) 浦島太郎とカメ
 (5) アリとキリギリス
 (6) 半世紀前の小学校の保健室
あとがき 
索  引