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自然と人を尊重する自然史のすすめ北東北に分布する群落からのチャレンジ
内容紹介秋田の森林植生の特徴は、ブナとスギにある。秋田を含む北東北の植生の特徴を著者らが長年調査した植生データをもとに明らかにする。さらに「東北の偽高山帯とは何か、秋田のスギの分布と変遷、近年大きく変貌した植生景観」についても言及する。
主要目次本書を利用するにあたって
1 秋田の植生研究小史 1.1 明治時代から昭和前期 1.2 昭和中期から現代 2 植物社会学の現状と地方研究者にとっての意義 2.1 植物社会学の方法論的いくつかの問題点 2.2 地方の研究者にとって植生学の今日的意義とすすめ 3 群落分布のバックグラウンド 3.1 日本列島の地理的配置の特異性 3.2 明瞭な東西性を示す東北地方の自然環境 3.3 現在の景観と大きく異なっていた最終氷期最盛期 4 群落の自律的秩序と分布パターン 4.1 群落の構造および組成の自律的秩序 4.2 植生の分布構造 4.3 種の多様性に大きな役割を果たしている植生のモザイクパターン 5 ネットワークとして存在する群団 5.1 生態系Ecosystem は地球上でもっとも巨大なネットワークである 5.2 群団間のネットワークが造りだす植生の空間パターン 5.3 自然植生における種の順位は、対数正規的分布である 5.4 自然植生における群団間のネットワークは、ベキ乗則にしたがった分布である 5.5 群団間ネットワークのさまざまな障害と分断性 5.6 群団間ネットワークの崩壊と植生帯交代のプロセス 5.7 群団間ネットワークのこれからの方向 6 現在の亜高山帯は、どのようなプロセスで形成されたのであろうか 6.1 最終氷期最盛期の植生を探る 6.2 氷河時代のレガシーを探す 6.3 現在の亜高山帯の植生は、相互に類縁関係にあり各系列をたどった群落の到達域である 6.4 東北地方の亜高山帯とは何か 7 秋田の森林植生の特徴は、ブナとスギにある 7.1 落葉広葉樹林は、山地 ― 盆地 ― 沿岸域で異なっている 7.2 スギ群落は、広域にわたり多様な立地に分散分布している 8 歴史的に大きく変貌を遂げた秋田の植生景観 8.1 集落の分布状況は、人為作用の指標である 8.2 自然植生に対してどのような影響を与えてきたのか 8.3 コナラ、ミズナラ二次林の分布と特徴はなにか、またどう形成されたのか 引用・参考文献 索 引 Appendices ― CD-ROM ファイル Ⅰ これからはじめる研究者のための植生調査法(MS-Word 形式) Ⅱ 秋田の植生関連引用・参考文献目録(MS-Excel 形式) Ⅲ 氷期のレガシー種の分布(MS-Word 形式) Ⅳ 統合群団常在度表 (MS-Excel 形式) Ⅴ 群団連関表(MS-Excel 形式) Ⅵ 二次林総合常在度表(MS-Excel 形式) Ⅶ 秋田の植生体系 暫定(MS-Excel 形式) 執筆者紹介越前谷 康(エチゼンヤ ヤスシ) 1939年秋田市生。元秋田県農林部、東北植生研究会主宰
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